平成28年度 四日市羽津医療センター 病院指標

医療法における病院等の広告規制について(厚生労働省)

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

年齢階級別退院患者数   ファイルをダウンロード

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 107 72 134 241 409 556 789 1,066 749 152

年齢階級別患者数は、平成28年度中に当院を退院した患者の年齢を10歳刻みで集計したものです。
退院患者の年齢構成を調べると、その病院の特徴をある程度知ることが出来ます。
※平成28年度の退院患者を対象としています。 ※自費、労災で診療された分は集計に含んでいません。
※入院した時点の年齢で集計しています。
当院は、地域の中核病院として幅広い年齢層の方にご利用いただいておりますが、特に60代以上が約64%を占めています。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)   ファイルをダウンロード

 ◆内科


DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xx0x 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 定義副傷病 なし 467 2.12 2.72 0.00 63.49
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 39 9.15 11.06 0.00 72.82
040160xxxxxxxx 呼吸器の結核 38 61.32 17.10 13.16 73.92
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 35 17.80 12.84 5.71 72.34
060035xx99x00x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 34 2.21 7.20 0.00 78.12

内科は、小腸大腸の良性疾患(大腸ポリープ)の患者数が一番多くなります。平均在院日数は2.12日と全国平均と大きな差はありません。次に多い疾患は胆管結石で、平均在院日数は9.15日と全国平均よりも短くなっています。
次に多い呼吸器の結核は平均在院日数が他の疾患よりも長く、転院率も高くなっています。



 ◆外科


DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060235xx97xxxx 痔瘻 手術あり 104 8.38 6.55 0.00 43.45
060180xx99x0xx クローン病等 手術なし 手術・処置等2 なし 83 3.81 9.22 1.20 40.90
060245xx97xxxx 内痔核 手術あり 82 7.89 5.85 0.00 56.11
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 57 3.67 5.29 0.00 65.40
060100xx01xx0x 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 定義副傷病 なし 50 2.04 2.72 0.00 66.18

外科は、痔瘻、内痔核が上位になります。両疾患とも平均在院日数は全国平均より長くなっていますが、専門病院ということもあり複雑な状況の患者さんが多いと考えられます。比較的若い方が多いため平均年齢が低くなります。
クローン病の患者が多いことも当院の特徴といえます。平均在院日数は3.81日と全国平均よりも短くなっています。


 ◆循環器科


DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1 なし、1,2あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 94 4.93 4.71 0.00 69.52
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 90 2.99 3.06 0.00 70.98
050050xx99200x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 2あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 61 2.95 3.22 0.00 66.46
050130xx99000x 心不全 手術なし 29 21.17 17.95 6.90 81.41
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1 なし、1あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 23 9.87 13.02 4.35 69.96

循環器科は、狭心症が上位となってました。
平均在院日数は全国平均と大きな差はありません。心不全は、緊急入院が多く、平均在院日数が長くなります。高齢の方が多く、その後リハビリ等で転院する例が多いため、転院率はほかの疾患と比べて高くなります。


 ◆泌尿器科


DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
11012xxx040x0x 上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 手術・処置等1 なし 定義副傷病 なし 143 1.69 2.82 0.00 52.50
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 手術・処置等1 なし 定義副傷病 なし 82 4.38 5.83 0.00 60.38
110420xx97xx0x 水腎症(その他) その他の手術あり 定義副傷病 なし 50 2.44 5.33 0.00 73.56
11012xxx97xx0x 上部尿路疾患 その他の手術あり 定義副傷病 なし 13 3.85 7.08 0.00 67.38
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 12 2.17 2.68 0.00 66.92

泌尿器科では、結石治療の入院が多くなります。結石治療の中で、体外衝撃波腎・尿管結石破砕術を行う場合、平均在院日数が1.69日となり、経尿道的尿路結石除去術を行う場合は4.38日といずれも全国平均よりも短くなっています。



 ◆整形外科


DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 定義副傷病 なし 41 38.34 20.57 0.00 82.22
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 35 52.86 27.63 5.71 81.89
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病 なし 22 11.73 5.49 0.00 62.59
160800xx99xx0x 股関節大腿近位骨折 手術なし 定義副傷病 なし 16 27.81 15.97 0.00 82.63
070343xx99x00x 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 14 37.43 11.16 7.14 74.86

整形外科は、胸椎骨折が一番多く、平均在院日数は全国平均と比較してかなり長く、転院率が低くなっています。退院後在宅で円滑に過ごしていただけるよう、手術後のリハビリが充実していることが理由として考えられます。次の股関節大腿近位骨折も同様のことが言えます。両疾患ともに高齢の方が多いと言えます。


 ◆眼科


DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 89 3.91 2.91 0.00 76.57
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり 両眼 - - 6.23 - -

眼科では、当院の入院症例はすべて白内障となります。1入院で片眼の手術と両眼の手術が行われる場合があります。平均年齢は高く、平均在院日数は全国平均よりも若干長くなっています。
※10未満の数値の場合は"-"(ハイフン)


 ◆婦人科


DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120230xx01xxxx 子宮の非炎症性障害 子宮全摘術 21 10.00 10.82 0.00 49.38
120090xx97xxxx 生殖器脱出症 手術あり 16 7.81 9.44 0.00 68.63
12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮筋腫摘出(核出)術 腟式等 手術・処置等2 なし - - 3.31 - -
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 - - 6.42 - -
120140xxxxxxxx 流産 - - 2.43 - -

婦人科は、子宮の非炎症性障害が一番多く、平均年齢は、比較的低くなります。平均在院日数は10.00日と全国平均と大きな差はありません。
※10未満の数値の場合は"-"(ハイフン)



 ◆小児科


DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 30 4.20 5.79 0.00 6.13
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 定義副傷病 なし 16 3.94 6.02 0.00 2.31
150010xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2 なし 13 3.62 5.50 0.00 4.46
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 11 5.09 6.42 0.00 2.27
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 7.12 - -

小児科は、ほとんどが緊急入院となり、肺炎、気管支炎等呼吸器疾患が多くなります。
平均在院日数は全国平均より短くなっています。
※10未満の数値の場合は"-"(ハイフン)



 ◆呼吸器外科


DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
0400801499x003 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし A-DROP スコア3 - - 17.43 - -
040190xx99xxxx 胸水、胸膜の疾患(その他) 手術なし - - 16.85 - -
040040xx99000x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 14.83 - -
040050xx99x0xx 胸壁腫瘍、胸膜腫瘍 手術なし 手術・処置等2 なし - - 15.29 - -
160400xx99x0xx 胸郭・横隔膜損傷 手術なし 手術・処置等2 なし - - 9.25 - -

※10未満の数値の場合は"-"(ハイフン)

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数    ファイルをダウンロード

初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 26 2 8 12 2 16 1 7
大腸癌 22 36 33 6 52 19 1 7
乳癌 15 9 0 2 0 1 1 7
肺癌 0 0 0 0 0 0 1 7
肝癌 4 3 2 0 0 19 1 7

※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

初発の5大癌のUICC病期分類並びに再発の実患者数を示しています。
StageⅠが進行度が低く、StageⅣが最も進行した病期を表します。
StageⅢ、StageⅣになるにつれて再発率が高くなります。この表を他の病院と比較することで、当院がどのような症例を取り扱っているのかが分かります。
※UICC第7版による
※患者数は実患者数:同一の患者が複数回入院しても1とカウントされます。
早期がんの割合は、胃がんが52%、大腸がんが16%、乳がんが66%となっています。当院は健診施設を併設しているため、健診で早期発見された患者さんの受診が多く、早期がんの割合が高くなっていると考えられます。

成人市中肺炎の重症度別患者数等    ファイルをダウンロード

患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 49 9.69 25.65
中等症 94 24.70 78.39
重症 43 25.77 83.90
超重症 9 26.22 86.33
不明 - - -

最も医療資源を投入した傷病名が肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(DPC 040080相当)で、さらにその中でもICD10コードがJ13~J18で始まるもの。
※インフルエンザ等、ウイルス性肺炎(DPC040070相当)、誤嚥性肺炎(DPC040081)は除外。
また、市中肺炎であるので入院後発症の肺炎、一般病棟外からの転入、他院からの転院も除外する。成人の市中肺炎の重症度と平均在院日数、平均年齢を示しています。重症度が上がるほど在院日数が延びる傾向が見て取れます。また、高齢者ほど重症度が高くなる傾向があります。日本呼吸器学会「呼吸器感染症に関するガイドライン」の5.肺炎の重症度分類 によれば、肺炎患者の生命予後という点から、以下の症状、所見、背景因子から重症度を分類しています。■身体所見、年齢による肺炎の重症度分類(A-DROPシステム)
①男性70歳以上、女性75歳以上
②BUN21mg/dl以上または脱水あり
③SpO2 90%以下(PaO2 60Torr以下)
④意識障害
⑤血圧(収縮期)90mmHg以下これらの項目により、以下のように重症度分類を行います。
【重症度0】上記5つの項目の何れも満たさないもの :軽症
【重症度1】上記項目の1つを有するもの      :中等症
【重症度2】上記項目の2つを有するもの      :中等症
【重症度3】上記項目の3つを有するもの      :重症
【重症度4】上記項目の4つを有するもの      :超重症
【重症度5】上記項目の全てを有するもの      :超重症さらに、軽症(該当項目0)であれば外来治療、中等症(該当項目1つまたは2つ)であれば外来若しくは入院治療、重症(該当項目3つ)であれば入院治療、超重症(該当項目4つまたは5つ)であればICU入院、といった判断の基準となります。

脳梗塞のICD10別患者数等    ファイルをダウンロード

ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 3日以内 1 5.00 76.00 0.00
その他 0 - - -
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 - 0 - - -
I63$ 脳梗塞 3日以内 6 12.17 73.33 16.70
その他 11 32.91 75.45 27.30
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの - 0 - - -
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの - 0 - - -
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> - 0 - - -
I679 脳血管疾患,詳細不明 - 0 - - -

脳梗塞とは脳に十分な血液が供給されなかったために脳が損傷を受けた状態を指します。広い意味での脳梗塞に分類される病態には脳を栄養する動脈が細くなったり詰まったりして脳に十分な血液が供給されていないもののまだ脳は損傷を受けておらず、そのまま放置した場合に脳が損傷を受ける可能性があるものがあります。このような場合に細い動脈を拡げたり、十分な血流が得られていない領域に他から血管をつないで血流を供給するなどの治療が行われます。原因別にこれらの区別を行ったのが「脳梗塞のICD10別患者数」の表です。
G45$は症状を一時的に出したもののその後、ほぼもとの状態に回復した症例です。当然在院日数は短く、長期間のリハビリテーションも必要ありませんので転院した患者さんはいません。
I63$は脳に血液が供給されないことで脳が損傷を受けた症例で多くは発症直後に救急車で病院を受診します。後遺症が残ることも多く、長期間のリハビリテーションが必要なためにリハビリテーション専門病院に転院する患者さんが多くなります。
I65$は主に頸部内頚動脈が極めて細くなり脳に十分な血流供給が行われなくなる確率が高いため、まだ症状はないけれども予防的に治療を行ったものです。血栓内膜切除術という外科的治療を行ったものと、ステント留置術という血管内治療を行ったものの両方が存在しています。
I66$は図がいないの動脈が閉塞していたり、高度狭窄となっていて脳に十分な血液が供給されず脳梗塞になる危険性がある症例です。手術の適応があるかどうかを評価した後でバイパス手術といって脳の皮膚を影響する動脈を脳の表面の動脈につないで必要な血液を確保するようにした手術を行います。
I675はもやもや病(ウイルス動脈輪閉塞症)の症例です。正確な原因はわかっていませんが、ウイルス動脈輪という動脈で出来る輪を形成する動脈が細くなり閉塞することと、脳の中にもやもやとした細い血管が増殖します。これにより脳梗塞を起こすことも脳の中で出血を起こすこともあります。アジア人に多い病気です。脳の表面の動脈に皮膚の動脈を繋いだり、硬膜や筋肉を脳表に密着させる手術を行うことで発症のリスクを減らすことができることが知られています。当院では、脳の疾患に対して外科的治療等の積極的治療は行わないため、治療が必要な場合は転院して他院で治療をしていただくことになります。

診療科別主要手術別患者数等 (診療科別患者数上位5位まで)   ファイルをダウンロード

 ◆内科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 450 0.13 1.06 0.00 63.48
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm以上) 28 0.14 1.54 0.00 58.04
K721-4 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 21 1.10 7.14 0.00 68.57
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみ) 18 1.56 7.50 0.00 68.17
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 17 1.41 12.82 0.00 76.12

内科では、内視鏡的大腸ポリープ切除術が多く、ほとんどが手術日に入院し、翌日退院となります。また、内視鏡的乳頭切開術は、術前検査を入院後に行うため術前日数が1.56日となっています。


 ◆外科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7462 痔瘻根治手術(複雑) 129 1.39 7.33 0.00 41.33
K7434 痔核手術(脱肛を含む)(根治手術) 87 1.84 5.72 0.00 54.33
K6335 鼠径ヘルニア手術(クーゲル法) 57 0.96 1.70 0.00 64.77
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 50 0.04 1.00 0.00 65.48
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 41 1.05 4.73 0.00 53.78

外科では、肛門手術が多く、ほとんどの方がクリニカルパスでの入院となるため、術前約1日、術後約1週間の入院となります。


 ◆循環器科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの 72 1.08 2.81 0.00 68.24
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) 17 0.00 8.29 0.00 67.94
K5463 経皮的冠動脈形成術 その他のもの 15 0.93 2.87 0.00 73.20
K597-2 ペースメーカー交換術 14 1.00 7.36 0.00 79.43
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 14 0.93 2.43 0.00 72.36

循環器科では、経皮的冠動脈ステント留置術が一番多く、ほとんどの方がクリニカルパスでの入院となるため、術前約1日の入院となります。


 ◆泌尿器科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 143 0.09 0.58 0.00 51.72
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 74 0.08 2.59 0.00 70.97
K7811 経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの 57 0.58 3.05 0.00 57.75
K7812 経尿道的尿路結石除去術 その他のもの 24 0.50 2.71 0.00 65.75
K7981 膀胱結石、異物摘出術 経尿道的手術 11 0.00 2.55 0.00 69.64

泌尿器科では、結石治療の入院が多くなっています。その中でも体外衝撃波腎・尿管結石破砕術が一番多く、手術日に入院し翌日退院されます。


 ◆整形外科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0462 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨 27 2.59 28.63 0.00 61.41
K0461 骨折観血的手術(大腿) 21 4.14 44.29 9.50 77.14
K0484 骨内異物(挿入物)除去術(その他) 10 1.50 3.80 0.00 56.50
K0811 人工骨頭挿入術 肩、股 10 5.80 69.80 0.00 81.60
K0463 骨折観血的手術 鎖骨、膝蓋骨、手(舟状骨を除く。)、足、指(手、足)その他 - - - - -

整形外科では、緊急入院が多く、術前日数は患者さんによってばらつきがあり、術後日数もリハビリの状況で差が出ます。
※10未満の数値の場合は"-"(ハイフン)


 ◆眼科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの 91 0.86 2.21 0.00 75.84

眼科では、白内障の入院となり、ほとんどの方がクリニカルパスでの入院となるため、術前1日、術後2日の入院となります。


 ◆婦人科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K877 子宮全摘術 22 1.00 8.05 0.00 48.82
K8654 子宮脱手術(腟壁形成手術及び子宮全摘術)(腟式、腹式) 13 1.00 6.62 0.00 66.00
K867-3 子宮頸部摘出術(腟部切断術を含む) - - - - -
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) - - - - -
K861 子宮内膜掻爬術 - - - - -

婦人科では、子宮の手術が多く、ほとんどの方がクリニカルパスでの入院となるため、術前約1日、術後約1週間の入院となります。
※10未満の数値の場合は"-"(ハイフン)


 ◆小児科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K208 麦粒腫切開術 - - - - -

※10未満の数値の場合は"-"(ハイフン)


 ◆呼吸器外科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 部分切除 - - - - -

※10未満の数値の場合は"-"(ハイフン)

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率) ファイルをダウンロード

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 1 0.02
異なる 9 0.21
180010 敗血症 同一 14 0.33
異なる 14 0.33
180035 その他の真菌感染症 同一 0 0.00
異なる 3 0.07
180040 手術・処置等の合併症 同一 21 0.49
異なる 11 0.26

この表に示す4つのDPCコードは、医療の質の改善に資するため、あるいはアップコーディングなど不適切なコーディングとみなされる確率が高いものであるために様式1の精度を向上させるために示されたものです。しかし、播種性血管内凝固症候群や、敗血症は重症な症例を取り扱う急性期医療機関ではその治療を行っているため臨床上ゼロにはなりえないものの少しでも改善すべきものとして考えられます。これらの疾患は基礎となる疾患を有していることが一般的であり、基礎となる疾患をDPCコードとすべきか、播種性血管内凝固症候群や敗血症を最終的な請求コードとすべきか判断に迷う場合もあります。これらのDPCコードが全く無いとすれば重症な症例を扱っている医療機関としては不自然ですし、多すぎることも問題となります。実際の診療内容をみて判断することになります。入院契機と請求コードが異なるものは入院中に基礎となる疾患が重症化したものが多く含まれています。

【更新履歴】

2017/09/15
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