診療・各部門
概要
従来、がん化学療法の多くは入院で行われてきました。しかし、さまざまながんにおいて抗がん剤による治療が標準的治療・ガイドラインとして確立され、有害事象(副作用)対策が進歩したことによって、外来での化学療法が可能となりました。当院では外来での化学療法を安全・確実に受けていただくためにH.19年に外来化学療法室をオープンいたしました。
H.24年度のの科別治療件数は
外科:2031件、内科:743件、泌尿器科:448件、婦人科:50件です。
担当スタッフは化学療法に関する専門的なトレーニングを受けた専任のスタッフと、化学療法看護認定看護師が担当します。また、主治医以外に腫瘍内科医が勤務しており、適切な治療方針の決定を支援しています。ここで使用する薬は、専任の薬剤師が無菌管理のもとで調剤していますので、安全な薬を提供することができます。当院の外来化学療法室は、医師・薬剤師・看護師が一体となり、それぞれの専門性を活かした、質の高い治療と快適な治療環境を提供します。
設備
電動ベッド7床とリクライニングチェア1床の合計8床からなり、各ベッドに液晶テレビ、ティッシュ、ゴミ箱をご用意しております。治療中は各ベッドをカーテンで仕切り、個室のように使用することもできます。トイレも化学療法室内に設置されており車椅子の方でもご利用できます。
患者受け持ち制による看護
患者さま一人一人の生活環境や、看護の必要度に応じて個別に、かつ継続的に看護を提供すべく、外来看護では困難と言われていた患者受け持ち制を導入しています。
治療当日の流れ
①診察から化学療法室まで
- 診察予約時間の1時間前までにお越し下さい。
- 自動再診受付機で受付をします。
- 集中処置室にて採血を行います。
- 受診される各診療科の受付にお越し下さい。体温、血圧、体重を測定します。
- 採血結果が出ましたら外来担当医が診察します。
- 受付票をお持ちなり4階の化学療法室にお越しください。
②化学療法室入室から点滴終了まで
- 化学療法室に入りチャイムを鳴らしてください。看護師がうかがいます。
- 受付票、診察券をお預かりします。
- 点滴の薬剤は治療確定後、薬剤部で作成します。化学療法室に届くまで、お待たせすることもございますのでご了承ください。
- 体調確認を行った後、ベッドにご案内し点滴の挿入を行います。
- 採血結果が出ましたら外来担当医が診察します。
- 点滴が始まりましたら楽な姿勢でお過ごしください。治療中は飲食していただくことも可能です。ただし、匂いのきついものはお控えください。
③点滴終了後
- 化学療法室に入りチャイムを鳴らしてください。看護師がうかがいます。
- ご自宅で体調等に変化がありましたら、すぐに病院にお知らせください。その際は日中であれば各診療科の外来に、夜間や休日であれば救急外来までご連絡ください。