緩和ケア外科

診療・各部門

担当医

診療内容

がんは日本人の死因で最も多い病気です。がん患者さんは痛みや食欲不振、倦怠感など様々な身体的な症状、また落ち込み・悲しみなど精神的な苦痛を経験します。「緩和ケア」とは、がんと診断された時から治療と一緒に始まります。患者さんやご家族、支援者が直面する身体的・精神的苦痛を和らげるための医療です。
「緩和ケア」は病気の初期の段階から行われる医療であり、がんと共生しながら症状をコントロールし、その人らしい生活を送ることが出来るような治療やサポートを行います。このように近年早期からの介入が必要と言われていますが、私たちは治療中からの介入を目指し、特に化学療法施行中のがん患者さん支援に取り組んでいます。化学療法施行時は数時間院内に滞在されますのでゆっくりと患者さんの思い、困りごとを聞き出し共感することが出来ます。
また、当院では地域包括ケアにも携わっておりますので、患者さんの抱える様々な問題(家族の介護、金銭、地域の支援など)にも目を向け支援することが出来ます。
患者さんや家族の思いを話しやすい環境をつくり、困っていることに気付き、希望に添えるような支援をしていきます。

~このようなお悩みがあればご相談ください!~
・痛みや吐気、食欲不振、倦怠感などの症状を少しでも緩和してほしい
・痛み止め(麻薬)の副作用が心配
・精神的につらくてどうしていいのかわからない
・病気のことが心配で夜も眠れない
・今後の治療のことや過ごし方について相談したい
・もっと緩和ケアについての情報を知りたい
・がん治療を続けながら生活することで、仕事のことや経済的な問題で悩んでいる
・家族として、どのように対応していいのかわからない
・・・その他、どんなことでもお気軽にご相談ください。

実績

■2019年度の実績
年間30名程度の入院患者を診ており、2019年度は28名でした。病名は肺炎による低酸素血症1名とその他は成人がん患者でした。

※当院での看取り      12名
 転院            5名
 退院           11名
 (退院患者のうち在宅ケアを導入した方5名)
※通院            2名