診療・各部門
業務内容
薬剤部では、薬剤業務、教育活動、研究活動を行っています。調剤業務以外に、がん、IBD、リウマチ、糖尿病等の外来指導、また、すべての抗がん剤、生物学的製剤の無菌調製と投薬患者への指導を行っています。さらに、全病棟に薬剤師を配置し、病棟業務を実施しています。その他、院内の種々のチームで活動しています。教育活動では、薬学生の実務実習を3名×3期受け入れ、身体所見、臨床検査値、画像所見等を解釈できる力を養う実践的な実習指導やチーム医療への参加型実習を行っています。研究活動では、学会、研究会等での発表や論文化に積極的に取り組んでいます。また、各自が様々な専門・認定薬剤師の取得を目指し努力しています。
調剤(のみ薬やぬり薬など)
のみ薬やぬり薬を患者さんの処方せんに基づいて作っています。これを調剤といいます。患者さんのカルテを確認したりして投与量等に、問題がないかチェックし、間違いのないよう細心の注意を払って調剤をしています。
注射薬調剤・無菌調剤



注射(点滴)を入院患者さんの注射処方せんに基づいて取り揃え、全ての注射薬に患者さんの名前や時間などの情報が記載されたシールを貼り、正しく注射薬が使われるようにしています。また、抗がん剤や生物学的製剤などの注射薬を無菌的に混合調製し、患者さんに提供しています。
病棟業務(入院患者さんへのお薬の説明、お薬に関する情報提供)



私たちが最も時間をかけて行っている仕事です。入院中の患者さんのベッドサイドにお伺いし、のみ薬や注射薬の説明をさせていただきます。その時、きちんとのんでいただいているか、副作用が出ていないか、のみ残しは無いかなどを確認し、また、病棟スタッフへお薬に関するいろいろな情報を提供し、患者さんにとって最適な治療を支援しています。
実績
- 2024年度の実績
2024年度は、医療安全(医薬品適正使用)対策の推進、病院経営への貢献、職員の資質向上を部門目標とし取り組みました。表に2024年度活動実績を示します。病棟では、週20時間以上の病棟薬剤業務並びに薬剤管理指導を実施し、薬剤管理指導算定件数は7,203件で、実施率91.7%と実施率90%以上を維持出来ました。また、後発品への切替えに関しても、32品目の切替えが完了しました。後発品使用率は92.6%(除外品目無)でした。抗がん剤・生物学的製剤は、全患者の無菌調製を行い、患者初回指導は全例で実施しました。また、外来がん化学療法における連携充実加算については、2023年度から算定開始し、今年度は92回の算定を実施しました。薬学生の実務実習は、3期で9名を受け入れました。学会・研究会は4学会3研究会9演題の発表を行いました。論文は1報投稿しました。 - 2024年度活動実績
調剤 | |
---|---|
入院処方箋 | 25,509枚 |
外来処方箋(院内) | 1,978枚 |
院外処方箋 | 55,067枚 |
院外比率 | 96.5% |
注射薬調剤 | |
入院注射処方箋 | 30,966枚 |
外来注射処方箋 | 1,751枚 |
注射薬無菌調製 | |
抗がん剤 | 822件 |
生物学的製剤 | 1,284件 |
高カロリー輸液 | 238件 |
その他 | 3件 |
病棟業務 | |
薬剤管理指導指導患者数 | 4,802人 |
薬剤管理指導件数 | 7,868件 |
薬剤管理指導算定件数 | 7,203件 |
麻薬管理指導加算 | 755件 |
退院時薬剤情報管理指導料 | 1,987件 |
外来患者指導 | |
がん患者指導 | 123件 |
IBD患者指導 | 142件 |
RA患者指導 | 27件 |
DM患者指導 | 59件 |
その他の患者 | 3件 |
教育 | |
薬学生実務実習 | 9人 |
認定一覧
- 2025年3月時点
日本医療薬学会医療薬学専門薬剤師 | 1名 |
日本医療薬学会薬物療法専門薬剤師 | 1名 |
日本病院薬剤師会がん薬物療法認定薬剤師 | 1名 |
日本病院薬剤師会感染制御認定薬剤師 | 2名 |
日本病院薬剤師会病院薬学認定薬剤師 | 8名 |
日本薬剤師研修センター認定実務実習指導薬剤師 | 3名 |
日本糖尿病療法指導士認定機構CDEJ | 2名 |
日本老年薬学会認定薬剤師 | 2名 |
日本循環器学会心不全療養指導士 | 2名 |